日々の日

主にプラモデルの制作録

合コンというものに参加してしまった。

 僕のバイト先には、女性がいない。障害者が暮らすグループホーム。土日の夜勤が僕の仕事である。大学一年のときから初めて、もう三年目になる。利用者は男性だけで、スタッフも男だけ。土曜の夜はテレビ見たりして、のんびりした感じである。でも、今日は居酒屋で利用者の送別会。男10人ほどでにぎやかである。酒も進み、しばらくして、まぁ、男飲みにありがちだが、女呼ぼうぜーとか言い出すやつが出た。僕は、同じ立場の学生ヘルパーと、パソコンやアニメの話で盛り上がっていて、楽しかったのだが、イケメンの同僚にはつまらなかったのかもしれない。しばらくしたら、同じ事業所の女性ヘルパーの人が来た。障害分野は同性介護だし、僕はいつも現場に直行直帰なので同僚の女性と合うことは滅多にない。
 彼女たちは長方形の細いテーブルの端に座り、僕は対角線上のすみっこで、障害者の介助についていた。世話好きな上司が、僕を手招きして、遠慮するのを、女性の隣に座らせた。上司は、いろいろと心配してくれて、それはそれでありがたいのだが、潜在的な選択肢を不可視化することによって、相対的な剥奪感によるダメージを回避していた僕には、現実の女性と接することは、苦痛でもある。
 隣の女性は、僕と同じ歳で、気を遣って、いろいろと聞いてくれて、「そうですね」という僕のそっけない返事にも、「そうですよねー」などと「共感」してくれる。視線をそらしても、L字型に座った、僕のところからは、彼女の横顔がいやでも視界に入る。モニターから出た、現実の女性は、表情がころころ変わった。わらったり、急に不安げな表情になったりした。その造形美は、どんな美少女フィギュアをもってしても再現不可能で、限りなく透明な、青磁のような透き通る質感を、やわらかい乳白色が包んでいた。
 僕は、なんとなく「しまったな」と思った。
 僕は、自分で言うのもなんだが、ちょっと病んでいて、恋愛をしないと決めていて、それで、美少女ゲームで満足していて、ふぅ。
今日はきつかった。きつかった。